《レポート》第28回CCJケースメソッド研究会(オンライン開催)

 長年続いているケースメソッド研究会ですが、昨今のコロナウィルス感染拡大の影響で一度延期、その後オンラインにて開催することができました。本研究会では初となるオンライン開催でしたが、その様子を報告します。


ケースメソッド研究会の概要


 2020年9月8日火曜日、日本ケースセンター主催による「CCJケースメソッド研究会」が開催されました。当研究会は、前身の貿易研修センター運営時代から数えて、この日で通算28回目を迎えました。
 研究会では、ケースについてのグループ討議、クラス討議に続いて、ディブリーフィング(当該講義についての参加者全員での講評)が行われました。参加者の顔ぶれは、様々な企業等の実務家や大学の研究者など多岐に渡ります。講義を行うディスカッションリーダーは、毎回、研究会メンバーの中から、ボランティアで担当します。


ケースメソッド実践法

研究会の様子


 この日のディスカッションリーダーは、田村正興氏(名古屋商科大学ビジネススクール准教授)が担当され、モデレーターは竹内伸一所長(名古屋商科大学大学院ビジネススクール教授)が務めました。今回はHarvard Business SchoolのQuelch教授が作成した「日本におけるがん検診:マーケットリサーチとセグメンテーション」のケースが使用され、参加者は事前に課題に取り組んだ上で、この日の議論に臨みました。

 研究会としてこのケースの使用は2回目で、今回ディスカッションリーダーの田村氏は、行動経済学の切り口から設問を設定し、前回との違いも話題に上がりました。乳がん検診の低い受診率を上げるためにどのような戦略があるか?効果的なパンフレットのコンテンツは何か?アンケートによるセグメンテーションの必要はどこまであるのか?等について視点の違う意見が出て、大変活発な議論が交わされました。このケースの研究会が2度目の参加者や前回のディスカッションリーダーからフィードバックがありました。前回とは異なる視点の議論となり、参加者は得るものが多かったようです。

 本ケースメソッド研究会は、ケースメソッドを探究する人々がお互いの技と知恵を共有し、よりよい教育実践を創造するベースキャンプとなっています。今後も引き続き開催していきますので、ケースメソッドにご興味のある方は、ぜひご参加ください。