ティムニット・ゲブル:「もう沈黙はしない」AI バイアスと大規模言語モデルの弊害について

Tsedal Neeley Stefani Ruper

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HBI

人工知能(AI)研究の第一人者であり、グーグルのAI倫理チームの共同リーダーであるティムニット・ゲブル博士は、同僚のひとりとメッセージのやり取りをしていた際、次の言葉を目にした。「あなた、仕事辞めたの??メーガンが、あなたの辞表を受理したというメールを送ってきたの」。心臓が急にバクバクしはじめ、ゲブルは、自分の会社のアカウントが停止されていることにショックを受けた。彼女が個人用受信トレイをスクロールすると、大規模言語モデルを批評する研究論文について彼女が提示していた条件には、会社として同意できないという内容のメールが届いていた。さらに、説明責任を果たさない多様性・公平性・包括性(DEI)の取り組みを中止するよう、彼女が社内リストサーブへ送ったメッセージへの不満もあらわにしていた。そのため、グーグルはゲブルの「辞職」を即時受理したというわけだ。正式な辞表を提出していなかったゲブルは、自分が解雇されたことを悟った。彼女は、大規模言語モデルが潜在的なリスクやデバイアス戦略をほとんど評価しないまま、先を急ぐことを懸念していたのだ。彼女の解任は、AIと技術界に衝撃を与えた。何千人もの人々が、前例のない研究検閲に反対する請願書に署名した。議会議員九名が、同社のCEOであるスンダー・ピチャイに、倫理的AIへのコミットメントをただす書簡を送ることになった。あけすけなこのゲブルの経験は、AIのバイアスに対抗するうえでの根本的な問題を提起している。テクノロジー企業は社内でAI倫理研究を先導できるのか?こうした研究は、企業外のより客観的な主体に任せるべきなのだろうか。一方で、その技術を最もよく理解している者こそが、こういった忍び寄るバイアスや倫理的問題を調査すべきではないだろうか?こうした疑問に対する答えは、爆発的に成長するAI領域において、企業が考慮すべき核心的課題であり続けている。

出版日
2022/05
領域
組織行動・人的資源管理
ボリューム
22ページ
コンテンツID
CCJB-HBS-426J02
オリジナルID
426J02
ケースの種類
Translated Case
言語
日本語
翻訳
English
カラー
製本の場合、モノクロ印刷での納品となります。