このケースは、アマゾンの一部門であり、ウェブ・ベースのストレージとコンピューティング・サービスをウェブ開発者に提供することに特化しているAWS（Amazon Web Services）がどのような経緯を経て、発展してきたかを考察している。特に、AWSがグーグル、マイクロソフト、IBMなどの既存のIT大手との激しい競争に直面していた2008年にAWSのトップであるアンディー・ジェッシーが直面していた問題に焦点を当てている。学生は、小売業でブランドを確立していたアマゾンがウェブ・サービスに参入したことが、同社の賢明な行動であったかどうかを考えるよう求められる。更に、AWSの変動価格制が開発者にとってどのようなメリットがあるのか、また、アマゾンの中核事業である小売業とAWSの間にどのような関連があるのかについても検討するよう求められる。AWSを利用した場合の事業の多角化とその限界についても議論することを求められる。