トレファーム®は、大人の腰の高さほどの砂培地のベッドで農作物を育てるハウス施設で、東レ建設株式会社が販売・サービス提供している。トレファーム®は、障がい者支援施設や高齢者施設など農福連携の取り組みで採用されてきた。また、2016年には団地のコミュニティ農園として、2021年には公共の土地を民間が運営する公民連携の場で採用されるなど、トレファーム®を核としてコミュニティを活性化させる新たなビジネスモデルが展開されている。建設会社である東レ建設がなぜトレファーム事業を立ち上げたのか、トレファーム®を核としたビジネスモデルをつくることができたのか、そして、東レ建設が今後トレファーム事業を持続させていくためにどのような戦略が必要かを考察する。