2006年のエドワード・ジョーンズ: 成功に向き合う
- ケース
ジム・ウェドルが2006年1月にマネージング・パートナーに就任した当時、エドワード・ジョーンズは重大な岐路に立っていた。同社はその独特の戦略によって、そのルーツであるアメリカの小さな田舎町から米国第4位の証券会社へと成長を遂げていた。しかしウェドルは、自社の成功体験や金融サービス業界をとりまく状況の変化が、同社をここまで成長に導いた戦略の中核となる要素を覆そうとしているという懸念を抱いていた。近々下す判断いかんで、エドワード・ジョーンズがその並外れた業績を維持し、2017年までにファイナンシャル・アドバイザーを2万人に増やすという目標を達成できるかどうかが決まると、ウェドルは認識していた。