タイムのエンターテインメント産業への参入(A)
- ケース
タイムの会長兼最高経営責任者であるリチャード・マンロウはパラマウント・コミュニケーションからの敵対的株式公開買付に対応しなければならない。パラマウントは、株式公開買付の条件としてタイムがワーナー・コミュニケーションとの合併計画を取り消すことを要求していた。パラマウントによる敵対的入札の数カ月前、タイムはパラマウントを含むパートナー候補リストを慎重に検討した結果、ワーナーとの合併計画を発表していた。両社が広範囲に渡って補完的な資産を持っているため、取締役会はワーナーと合併するというマンロウの決定を支持した。ワーナーと合併する計画を続行した場合、タイムの株主は、少なくとも現金で一株当たり175ドル、おそらくそれ以上を見送ることになる。一方、パラマウントとの合併は、タイムの長期的な戦略には含まれていなかった。マンロウは緊急会議において、取締役会に具体的な行動方針を推奨しなければならない。このケースはタイムのマネージャーの視点から記述されたものである。パラマウントの敵対的買付提案に対して、タイムのマネージャーはいかに対応すべきなのか。
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