クリフォード・チャンス: 木を別の鉢に植え替える
- ケース
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ロンドンに本社を置くグローバルな法律事務所クリフォード・チャンス有限責任パートナーシップは、ロンドン中心部のビジネス地区に留まるか、もしくは中心部から3マイル離れたカナリー・ワーフにある再開発ビジネス地区に移転するかの決断をしなければならない。ロンドンオフィスの代表であるピーター・チャールトンは、カナリー・ワーフに移り、エリート法律事務所にふさわしいアメニティ施設とプレミアム設備を備えた、ランドマークになるような単一ビルの本社を建設することを提案している。このケースの抱える問題は、商業活動のハブであるロンドン中心部から、財政破綻した歴史を持つ所有者(Olympia & York) が開発した無名に近い地域に移転することを選ぶか否かという事である。もし彼らが移転した場合、彼らはどの様なビジネス要素(クライアント、オペレーション、従業員等)を考慮しなければならないのであろうか。また、それぞれの要素にどのくらいの重きを置くのが適当であろうか。ロンドン中心部とカナリー・ワーフには、どのような長所と短所が考えられるか。彼らはどのタイプの項目を新しい施設に組み込むべきだろうか(例えば、セル型のフロアにすべきか、またはオープン型フロアか、天井の高さ、共有スペース、ダイニング施設、ジム等)。これらの項目の優先順位をどう扱うべきであろうか。