中国平安:「テクノロジードリブンの金融」の新モデルの開拓
- ケース
2018年12月中旬、中国平安保険(集団)公司の馬明哲会長兼CEOは、スマートシティサービスを第5のエコシステムとして成長させるべきか考えていた。1988年に設立された同社は、時価総額で世界の金融機関のトップ10に入り、従業員数は34万2 550名、販売代理店数は140万件近くに達していた。馬氏のリーダーシップの下、中国平安は従来型の金融機関からテクノロジーを駆使した世界有数の個人向け金融サービスのリーディンググループへと変貌を遂げた。近年では、人工知能(AI)、ブロックチェーン、クラウドの3つの先端技術を活用し、金融サービス、ヘルスケア、自動車サービス、不動産サービスの4業界のエコシステムを開発する戦略を実行している。ビジネスの可能性や社会的インパクトを持つスマートシティサービスは、中国平安にとって他の4つのエコシステムにテクノロジーの専門知識とビジネス経験を活用して新たな顧客を引き入れることのできる魅力的な機会であった。馬氏は、この新しいエコシステムが中国平安の将来にとって戦略的にどれほど重要なのか、また同社がこの市場を狙うと決めた場合、競合他社とどのように差別化すればよいか、思案していた。
- 出版日
- 2020/04
- 改訂日
- 2020/11
- 領域
- 生産・業務管理
- ボリューム
- 36ページ
- コンテンツID
- CCJB-HBS-621J03
- オリジナルID
- 621J03
- ケースの種類
- Case
- 言語
- 日本語
- 翻訳
- English
- カラー
- 製本の場合、カラー印刷での納品となります。