イー・アイ・デュポン・デ・ネモア: 二酸化チタン
- ケース
デュポンの顔料部門では、二酸化チタン市場に350万ドル程度の不足が見込まれることから、このマーケットの将来的な戦略としてふたつの選択肢を検討していた。成長戦略は、初期投下資金が大きいことから、当初は収入が少なく、後になって現金収入が入ってくる構造となり、資本回収レートは低い。ところが、この戦略は、21%の割引率で計算しない限り、現在価値に直すと、別な選択肢より価値が高いことになる。 ケースは、企業の戦略と目標をフリー・キャッシュ・フローに置き換え、二者択一の状況下で、そのふたつの予測が同じになる割引率を計算する必要がある。その後、どちらの選択肢を選ぶべきかを討議する。