ラブのためのロビー活動?サウスウェスト航空とライト修正法
- ケース
2004年秋、サウスウェスト航空(Southwest Airlines)の本社があるテキサス州ラブフィールド(Love Field)に心躍るようなニュースが舞い込んできた。サウスウェスト航空の主要な競合の一つであるデルタ航空(Delta Air Lines)が、隣接するダラス・フォートワース国際空港(Dallas/ Fort Worth International Airport, DFW)でのサービスを劇的に削減し、毎日のフライトの数を250便からわずか21便にすると発表したのだった。サウスウェスト航空のCEOに新しく就任したばかりのゲイリー・ケリー(Gary Kelly)は、この到来した素晴らしいチャンスに対して考えを巡らせていた。サウスウェスト航空はどのようにすればこのデルタ航空の撤退を最も自社の収益につなげられるのだろうか?ケリーの考えによれば、サウスウェスト航空はこの新しいビジネスチャンスを追いかけるにあたっていくつかの選択肢があった。まず1つ目は、デルタ航空が取りやめた路線を代わりにラブフィールドから運行するというものだった。2つめの選択肢は、連邦議員たちにサウスウエスト航空のラブフィールドからの発着を制限しているライト修正法の撤廃を働きかけることだった。ライト修正法廃止の戦いを挑むことの代替案としては、デルタ航空がDFWに残していった18ゲートを借りることだった。ケリーは慎重に選択肢を検討していた。今がロビー活動家を招き入れる潮時なのだろうか?