もっと輝く笑顔を人々に―コルゲートvs. P&G

Felix Oberholzer-Gee Dennis Yao

  • ケース
HBP

2000年にプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は、クレスト・ホワイトストリップスという、自宅で消費者が歯を白くすることができる画期的な製品を開発した。 このホワイトストリップスにより、P&Gは、オーラルケアの分野で、まったく新しいカテゴリーを作り出し、2002年までに4億6000万ドルに達する市場を作り上げた。この製品で、P&Gはオーラルケア分野で、数多くの特許を駆使し、競合のコルゲートがまねできないものとし、大きく引き離すことになった。 しかし、2002年9月には、状況は一変した。コルゲートは 消費者が簡単に歯にぬるだけで、歯を白くできる、シンプリー・ホワイトという価格的にも低い新製品を発表した。1カ月も経たないうちに、このシンプリー・ホワイトは マーケットの半分を占めるまでになった。 クレスト・ホワイト・ストリップスは、そのシェアを半分失ったのである。しかし、P&Gの行ったテストでは、シンプリー・ホワイトはほとんど効果がないことが判明した。コルゲートは効果のない新製品を市場に導入するという大きな戦略的な間違いを犯したのであろうか?もし、そうなら、P&Gはどのようにそれを利用することができるだろうか?

出版日
2005/12
改訂日
2007/03
業種
食品・家庭用品
領域
経営・戦略
マーケティング
ボリューム
15ページ
コンテンツID
CCJB-HBS-80013-01
オリジナルID
9-708-J12
ケースの種類
意思決定ケース/出版物・公開情報/実名ケース/実在ケース
言語
日本語
翻訳
English
カラー
製本の場合、モノクロ印刷での納品となります。