ローズウッド・ホテルズ&リゾーツ: 顧客の収益性と生涯価値を高めるブランド設定
- ケース
ローズウッドホテルズ&リゾーツは個別ブランドで運営される12の小規模のラクジュァリーホテルを複数の国で経営する企業である。これまでに培った11万5000人に上る顧客にローズウッドへのブランドロイヤリティを植え付け、この顧客層の最大限の価値を確保する方策を検討していた。ローズウッドはこれまで、その傘下のホテルに個別のホテルブランドを使うことを許し、ローズウッドという名前はほとんど表に出ていなかった。新たに就任した経営者は、ローズウッドのブランドを前面に出し、コーポレートアイデンティティーを強調することを検討していた。ローズウッドの経営陣はコーポレートブランドを構築するために必要な100万ドルの投資が、実際に顧客維持による経済効果に見合うものかどうかを見極めなければならない。ケースでは、顧客の生涯価値を計算し、それが、個別ブランドからコーポレートブランドに転換することにより、どのように影響するかを考えさせる。