ポーラー・スポーツ社は、コロラド州リトルトンにあるファッション・スキーウェア・メーカーである。同社は、保温性と耐久性を向上させる特殊な合成素材を使用した、ユニークなデザインのスキーウェアを展開している。スキーアパレル業界は競争が激しいため、新しい生地を開発し、斬新な柄を展開することが、市場シェアを獲得する最善の方法である。同社は9月から1月にかけて年間売上の80％以上を売り上げるのだが、顧客の注文に迅速に対応するために季節生産に頼っている。その数ヵ月間、工場は臨時の労働者を雇用して訓練し、多くの場合残業手当を払って生産を急増させる必要がある。オペレーション担当バイス・プレジデントは、季節生産に関連するコストを懸念し、平準生産への切り替えを提案する。平準生産に切り替えれば、コストを削減し、効率を向上させることができるが、財務の他の側面にも影響を与える可能性がある。受講生は最終的な提案をする前に、コスト削減の可能性を分析し、それに伴う財務上のリスクを理解しなければならない。本ケースは、ファイナンスのMBAレベルの初年次コースや、学部上級のファイナンスコースで使用することができる。