トヨタの革新的な株式発行(2015年)

Emir Hrnjic

  • ケース
Ivey

2015年6月、トヨタ自動車の年次株主総会には、トヨタの新株発行に関する案が盛り込まれていた。同社初の乗用車にちなんで「AA型」株式と名付けられたこの株式は、投資家に新たなハイブリッド型証券を提供するものであった。この提案は既存株主の間で大きな論争を巻き起こしていた。「この株式によって不利益を被る人はいません」と豊田社長は年次株主総会で語ったが、どれだけ多くの株主がこの発言を信じたかは不明であった。この株式発行は、トヨタの発行済み株式総数の最大5%を占める可能性があり、株主の3分の2の支持が必要とされた。新株式は、「ロックアップ」期間を持つ普通株式または議決権を持つ優先株のようだった。同時に、「AA型」株式は、議決権を有する転換社債発行に似ていた(転換比率は後に決定される)。トヨタの新株式の承認について採決する時が来たが、株主の心の中には次のような疑問が残っていた。「AA型」株式と普通株式の違いは正確には何なのか。「AA型」株式と債券(または転換社債)の違いは何か。最後に、この案が承認された場合、どうやって「AA型」株式の価格を決めるべきなのであろうか。

出版日
2016/06
改訂日
2016/07
業種
輸送機器
領域
財務
ボリューム
13ページ
コンテンツID
CCJB-IVE-18037-01
オリジナルID
9B16NJ008
ケースの種類
意思決定ケース/フィールド・リサーチ/実名ケース/実在ケース
言語
日本語
翻訳
English
カラー
製本の場合、モノクロ印刷での納品となります。