グーグルLLC: ダイバーシティー宣言とリーダーの率直さ
- ケース
2017年8月、グーグルのエンジニアが書いたメモが世間にリークされ、グーグル社内ではコミュニケーションやリーダーシップが粉々に砕け散った状況であった。メモは「反多様性宣言」というレッテルを貼られ、誹謗中傷を受けることになったが、同時に、テクノロジー業界の性別格差の原因と組織内での言論の自由の制限について世の議論を巻き起こすきっかけにもなった。会社全体ではイデオロギーの分断があり、同僚からあからさまに軽蔑のまなざしを向けられることもあった。また、リーダーに対する信頼感は低かった。その中で、新たに着任したダイバーシティー担当のバイスプレジデントは、従業員間に信頼と率直さを築き、会社を前進させることが求められた。