レオ・バーネット: バーチャル・チームを管理する
- ケース
レオバーネットは、グローバルに活動する広告代理店である。同社の大きなクライエントの化粧品会社が、ヘアケア製品のグローバルな製品発売に先立ち、カナダと台湾でテスト販売を行った。通常はブランドを設定すると、グローバルブランドセンターは各地のローカル事務所にその継続的なキャンペーンなどを任せる。今回の場合は、ブランドの設定はあまり芳しい成績でなかった。チーム関係者の間のコミュニケーションはギクシャクし、チームダイナミックスがこのところ完全に機能しなくなっていた。さらに、クライエントの担当者や、レオバーネット内でも関係者が転職・辞任するなど、クライエントとの関係もおかしくなる可能性が出てきた。グローバルアカウントディレクターは、ここで、これまでどおり、集中的な意思決定のやり方を続けるのか、それとも、もっと現場に自主性を持たせるのか、決めなければならない状況になった。ブランドの構築に向けて、チームの構成や、マネジメントの方法をいかにするべきかの決断が迫られている。