SQUARE, INC.: ユニコーンのための資金調達
- ケース
カリフォルニア州サンフランシスコに本拠を置くモバイル決済会社Square, Inc.は、ベンチャーキャピタルからの融資で評価額が10億ドルを超え、"ユニコーン "と呼ばれるようになった企業のひとつであった。2014年9月までに、同社は5回のベンチャーキャピタル融資で3億7100万ドルを調達していた。最初の資金調達ラウンドが約5年前であったため、ベンチャーキャピタルの投資家はそろそろ撤退を求めているのかもしれない。同社は、買収提案と新規株式公開を検討したが、どちらの選択肢も、希望する60億ドルの出口価値をもたらさないことは明らかであった。スクエアの手元資金は1億3900万ドルで、2014年には1億3800万ドルの現金が使われる予定になっていた。そこで、Squareはベンチャーキャピタルの投資家に6回目の資金調達を打診した。投資家が適切な条件で合意できるかどうかは、投資家の判断に委ねられることになった。