JPモルガン・チェース:オープンバンキング
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JPMorgan Chase & Co.(JPMC)は、世界最大級の銀行であり、小売銀行業務においてオープンバンキングの到来に直面していた。2020年末、金融サービス分野における競争を促進し、それによって消費者にさらなる価値創出をもたらす手段として、政策立案者や規制当局はオープンバンキングへの移行をますます強く支持するようになっていた。しかしJPMCは、オープンバンキングを受け入れる一方で警戒も示していた。オープンバンキングに必要な技術インフラの整備を積極的に進める一方、データのセキュリティやプライバシーの懸念を理由に、一部のサードパーティ金融サービス企業に対し顧客のチェース銀行口座へのアクセスを制限していたのである。オープンバンキングは多くのリスクを含んでいるように見えるが、銀行にとって新たな、そして重要な機会をもたらす可能性もある。このような状況において、JPMCのような既存の大手銀行は、オープンバンキングにどのように取り組むべきであろうか。