クラフトビールのスタートアップ: BrewDog創業期

澤谷由里子 金井伸郎

  • ケース
NUCB Publishing

ブリュードッグはJames WattとMartin Dickieの二人(と一匹=愛犬ブラッケン)を共同創業者として、2007年にスコットランドで創業されたクラフトビール醸造メーカーでありパブなどの飲食店を経営する企業。「自分たちと同じように素晴らしいクラフトビールへの情熱を持つ人を増やすこと(To make other people passionate about great beer as we are)」を使命とし、大胆で妥協のない品質でクラフトビールのトップブランドとなったPunk IPAを含む主力商品であるHeadlinerシリーズから、ビールでありながらアルコール度を11倍も高めたAmplifiedシリーズまで多品種の革新的なビールを醸造している。また、同社は過激なマーケティング活動や積極的なメディア露出でも注目を集めてきたが、現在ではグローバルにもクラフトビール業界を代表する会社の一つであり、同業界のロールモデル的存在となっている。特に、クラウドファンディングによる資金調達では業種を問わず最大規模の事例の一つとされており、これまで1億ポンド以上の資金と世界中で20万人以上の株主を迎えて、株式公開を経ることなく事業規模を拡大した稀有な事例となっている。

[ケースの狙いとポイント]
クラフトビールの起業プロセスを実話と共に、effectuation理論で議論するケース教材である。議論のポイントを以下に示す。起業の最初の時期に焦点を当てる部分では、EffectuationのWho I am、起業者のアイデンティティの議論を想定。また、Effectuationのクレージーキルト、機上のパイロットについて議論する。

出版日
2023/07
業種
食品・家庭用品
領域
経営・戦略
起業
企業倫理・CSR
ボリューム
7ページ
コンテンツID
CCJB-NUC-23-0004-01
ケースの種類
研究ケース/出版物・公開情報/
言語
日本語
カラー
製本の場合、モノクロ印刷での納品となります。

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