第43回ケースメソッド研究会:Business Origami®を使ったケースメソッド運営《対面開催》
- 日時:
- 2025/3/06 Thu 14:00-17:30
- 場所:
- 青山学院大学 青山キャンパス 15号館(ガウチャー記念館)3階 15305教室
- 定員:
- 30名
- 費用:
- 5,000円(今回の参加費にはケース代および開催場所までの交通費は含まれません)
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CCJケースメソッド研究会
日本ケースセンターでは、ケースで教える場のあり方を教育者間で探究し、かつ共有する目的で、2009年より「CCJケースメソッド研究会」を開催してきました。貿易研修センター運営時代に25回、名古屋商科大学ビジネススクールに運営が移ってからもすでに17回実施しており、今回が通算43回目となるロングラン研究会となっています。この研究会は必ずしもケースメソッド初心者向けの研究会合ではありませんので、毎回の会合は経験豊富な参加メンバーが中心にはなりますが、毎回必ず何人かの新規参加者も交えており、ケースメソッド教育実践の先輩後輩が触れ合う場、また人脈づくりの場としても役立っているかと思います。実際に参加している方々は、大学教員、セミナー講師、セミナー会社の教育企画担当者、企業等の教育訓練担当者などで、「研究会」と銘打ってはおりますがアカデミック一辺倒な会合ではありませんので、ケースメソッドを理解する必要度が高い方(CCJ会員であることが必須です)であれば、参加していただけます。
内容
本研究会は毎回平日午後の3時間半程度を使い、1)参加者の代表(ディスカッションリーダー)によるケースメソッド模擬授業、2)模擬授業へのフィードバック、の2本柱で行います。研究会に参加される会員は、この模擬授業に学修者の立場で参加し、当該のケースから自らも学ぶとともに、ディスカッションリーダーの授業運営に建設的なコメントを述べ合うことで、実践された模擬授業を磨きつつ、当該ケースでの教育可能性を拡大する方向に探究していきます。なお、本研究会は年間4回の開催を目指しております。
当日までのプロセス
本研究会の開講スケジュールと模擬授業内容は、毎回、以下のプロセスを経て決まっていきます。
決定タイミング①
ひとつの研究会が終わりますと、次の研究会でのディスカッションリーダー(模擬授業運営者)が決まり、開催日が決まります。このタイミングでお申し込みいただいても構いませんが、研究会当日にディスカッションリーダーがどのようなケースを用いるかはまだ明らかでありません。
決定タイミング②
ディスカッションリーダーが研究会当日に使用するケースを決め、参加者に模擬授業の目的や内容の概要を情報発信します。お申し込みは可能な限りこのタイミングまでにお願いします。人数が定員に達したところで締切とさせていただきます。
決定タイミング③【研究会の15-10日前】
ディスカッションリーダーが研究会当日のディスカッションのための設問を決定し、参加者に連絡します。参加者は当日の3日程度前までに、ディスカッションリーダーが提示した設問への自分なりの回答を発言準備内容として書き出し、事前にCCJに提出しつつ、研究会の当日をお待ちいただきます。
お申し込みの方法
CCJウェブサイトから、直接お申込みください。また、本研究会には毎回定員を上回る会員様からのお申し込みがございます。お申し込みが受理された方で当日のご参加が難しくなった方には、最後までスケジュール調整等のご努力をお願いしたい気持ちもありますが、無理なくご参加いただける方に席をお譲りいただく意義もあろうかと思います。各自のご判断でかまいませんので、お早目にご連絡いただくこともご検討ください。なお、はじめて参加される方は、事前に日本ケースセンター竹内宛(info@casecenter.jp)にご連絡いただくか、すでに本研究会に参加経験のある会員からの簡単なご紹介メッセージを、メールに添付するなどしてお送りいただけますと幸甚です。
今回(第43回)の詳細
◇モデレーター
竹内 伸一(名古屋商科大学ビジネススクール 教授)
◇ディスカッションリーダー
黒岩 健一郎(青山学院大学 国際マネジメント研究科 教授)
丸山 幸伸(日立製作所研究開発グループ主管デザイン長(Head of Design) 兼 武蔵野美術大学造形構想学部教授)
◇モデレーターからのメッセージ
今回は、通常の研究会の形式とは少し趣を変えて、Business Origami®というツールを使ったケースメソッドを体験していただくことにしています。
Business Origami®とは、日立製作所研究開発グループが開発した新しいサービスの全体像をプロトタイピングするツールです。視覚的にイメージを共有し創造的なディスカッションを行うのに威力を発揮するツールです。
今回は、このBusiness Origami®を使ってグループ討議をし、討議内容にどのような影響があるのか体感していただきます。ケース教材は、TESSEIです。すでに授業を受けたことがある方、講師側でケースを使ったことがある方も多いと思います。したがって、通常のケースメソッド授業とBusiness Origami®を使った授業で、どのような違いが生まれるのかを感じていただけるのではないかと思います。
なお、今回は、このBusiness Origami®の開発者である丸山幸伸先生に来ていただいて、直接、使い方やファシリテーションの進め方を教えていただきます。
◇ディスカッションリーダーからのメッセージ
私がBusiness Origami®に出会ったのは、ある美大の先生がサービスデザインの授業で使っていたのを見たことです。その時は、「こんなツールがあるんだなあ」といった程度の感想だったのですが、その後、実際に使ってワークショップをしてみると、さまざまなステークホルダーの視点で物事が見えることに驚きました。そして、「このツールは、サービスデザインだけでなく、ケースメソッド授業にも使えるかも」と感じました。実際に、TESSEIのケース教材でBusiness Origami®を使ったケースメソッド授業をやってみると、受講者の発言に深みが増したように思います。そこで、みなさんに知ってもらいたくて、居ても立ってもいられず、竹内先生に研究会で取りあげてもらったものです。今回、このBusiness Origami®をご紹介するとともに、みなさんとどういう風に使うと効果が増すかなど議論できるとうれしいです。開発者の丸山先生もお越しになりますので、みなさんでの議論でたくさんの気づきがあると思います。
◇今回使用するケース
「TESSEI(テッセイ)の苦境」
CCJB-HBS-15025-01
▶︎ケース購入にあたって
本研究会は大学が提供する学位課程の一部ではありませんので、学術会員が参加される場合でも、ケースの購入価格には一般会員価格が適用されます。購入時には以下の通りにご入力ください。
対象:非学位課程(=企業研修)
授業名:43rd CCJ Case Method Colloquium
◇ケースの概要
2005年、矢部輝夫は新幹線の清掃を行うJR東日本の子会社で、669人の従業員を持つテッセイの再建を要請された。テッセイに対する需要は伸び続けているにもかかわらず、作業ミス、顧客からの苦情、安全性の問題と従業員の離職率は、過去最高に近い高さだった。前任者が管理職による監視と管理を強化することでテッセイの問題を修正しようとした試みに失敗したのを受けて、矢部は組織が直面していたモチベーション、資質、協調性に対する課題を克服するのに創造的なアプローチを試みた。現代の多くのリーダーと同様に、彼は透明性をツールとして選択した。しかしながら、透明性の実施にあたって、非常に微妙なアプローチを採用した点が、彼のユニークなところであった。その過程で、彼は素晴らしい組織再建を先導しただけでなく、それまで「汚い」仕事とみられていたものを、テッセイの第一線で働く従業員たちにとってより意義のあるものへと変貌させる手助けをしたのである。ゆえにこのケースでは、とりわけリーダーシップ、組織行動、業務管理、サービス業務のコースを教えることができる。そして、受講生によく練られた透明性戦略が、どのように力強いリーダーシップ・ツールの役割を果たすのかを考えさせる機会を与える。
◇ディスカッション設問(予習課題)
あなたは、株式会社JR東日本テクノハートTESSEI(以下「テッセイ」)の取締役経営企画部矢部輝夫部長の立場にあります。
現在(2005年8月)、あなたは、テッセイが抱えている問題を解決することを期待されています。
以下の内容について、あなたの考えをまとめてください。
1.テッセイはどんな問題を抱えていますか。その問題が発生しているのはなぜですか。
2.どのような施策を実施すべきでしょうか。改革案を順番も加味して提示してください。
◇開催情報
日時 :2025/3/6(木) 14:00-17:30 **いつもより30分遅い開催です。
定員 :30名程度
参加費:5,000円(今回の参加費にはケース代および開催場所までの交通費は含まれません)
お申し込みいただいた方にお支払い方法の詳細をご案内いたします。
*参加費をお支払い後のキャンセルの場合、返金はいたしかねます
◇会場について
青山学院大学 青山キャンパス 15号館(ガウチャー記念館)3階 15305教室
https://www.aoyama.ac.jp/outline/campus/aoyama.html
住所:
〒150-8366 東京都渋谷区渋谷4-4-25
JR山手線、JR埼京線、東急線、京王井の頭線、東京メトロ副都心線 他「渋谷駅」より徒歩10分
東京メトロ(銀座線・千代田線・半蔵門線)「表参道駅」より徒歩5分
※車輌での来校はご遠慮ください。