日本企業で苦悩する外国籍社員
- ケース
東南アジア出身のアディは、厳しい競争を勝ち抜き、大手自動車企業A社に入社した。日本語研修と工場研修を経て、部品開発部署に配属された。日々の業務はグループ単位で行われる。アディは、部品の不具合に関する英語のメールを読み、日本語で整理し、同じグループのメンバーに内容を伝える。この作業に問題はない。しかし、プロジェクトリーダーの住吉に報告する際にはいつも問題が生じる。アディが説明すると、分からないから先輩を呼ぶようにと言われるのだ。しかし、先輩が説明する内容は、自分の説明と同じだとアディは思っている。なぜ自分は信用されないのか、完璧な日本語を求めるのならば、なぜ日本人を雇わないのか、と不満に思っている。また、議論をする際も、アディは積極的に発言することができず、リーダーシップを発揮したいのにできていない。A社は将来性のあるいい会社だし、待遇面にも満足しており、母国の支社で働く時にきっと今の経験が役に立つと期待している。しかし、外国籍社員としてA社で昇進するのは難しいし、A社を辞めて母国で活躍している友人たちの話を聞くと、もっと実力を認めてもらえるいい職場で働きたいという気持ちも出てくる。
- 業種
- 輸送機器
- その他
- 領域
- 経営・戦略
- 国際経営
- 組織行動・人的資源管理
- ボリューム
- 6ページ
- コンテンツID
- CCJB-OTR-22003-01
- ケースの種類
- 分析ケース/フィールド・リサーチ/仮名ケース/実在ケース/
- 言語
- 日本語
- カラー
- 製本の場合、モノクロ印刷での納品となります。