クラゲに未来を託した水族館の物語
〜数奇な運命を辿って、ようやく掴み取った「クラゲ展示数世界一」の称号〜
- ケース
加茂水族館は、山形県鶴岡市にある市立水族館である。この水族館の歴史を辿ってみると、所有者が幾度も変わり、周囲に翻弄されてきた。それでも、水族館スタッフは、力を合わせて、さまざまな努力と挑戦を重ねてきた。しかし、そう簡単に結果が出るものではなかった。
26歳で館長を任され、その後、水族館経営の連帯保証人にもされてしまうことになったのが村上龍男であった。「水族館の経営も、もう限界だ」と思ったそのときに、この水族館に「幸運」が訪れた。その幸運を運んできた主が、クラゲであった。
現館長(2023年現在)の奥泉和也は、そのクラゲに魅せられ、クラゲ研究の「常識」を次々と覆していく。こうして、クラゲに未来を託した加茂水族館。日本一のクラゲ展示、世界一のクラゲ展示、クラゲを食べる会の開催、クラゲレストランの開設、古賀賞の受賞、下村脩博士のノーベル賞受賞効果、クラゲドリーム債の発行、直径5mにおよぶ巨大円形クラゲ水槽、などが話題となり、最盛期には71万人を超える人々が加茂水族館に訪れた。
そして、今や、水族館でのクラゲ繁殖・クラゲ飼育では、押しも押されもせぬ存在となった加茂水族館。この水族館に何が起こっていたのか。本ケース教材は、その軌跡を追ったものである。
- 出版日
- 2023/12
- 業種
- サービス
- 公益・インフラ
- 領域
- 経営・戦略
- マーケティング
- 組織行動・人的資源管理
- ボリューム
- 44ページ
- コンテンツID
- CCJB-OTR-23003-01
- ケースの種類
- 分析ケース/フィールドリサーチ/実名ケース/実在ケース
- 言語
- 日本語
- カラー
- 製本の場合、モノクロ印刷での納品となります。