太陽の家と3社の工場
- ケース
1960年代からリハビリテーションに取り組んでいた整形外科医の中村裕医師が、障害者の社会復帰を目指して設立した太陽の家と福祉工場の設立に関するケースである。一般に中村は太陽の家創立者としてよりもパラリンピックの父、車いすマラソン国際大会などの提言者として知られている。しかし、障害者の体育大会だけではなく、障害者の労働は雇用ではなく福祉と考えられ、施設での簡単な作業が主であった時代に、福祉ではなく世間並みの賃金を支払う事業所としての「福祉工場」設立に尽力した。その中村の考え方とその歩み、特に先駆者である立石電機・ソニー・ホンダに焦点を絞り工場運営を通じてし、多様性と包摂について考える。
Normalizationが広く社会に普及する前、universal designという概念が生まれる前から、障害者が健常者と同じように生活する街づくりを構想し、やがて、立石一真の理会を得て、世界初の「福祉工場」の設立となった。この工場設立の時代背景と経営者の思考を対比させながら、合理的配慮の根幹にある考え方を学ぶ。
そして、この経営思想を社会に普及させた場合にどのようなことが起きるのかを考える。
- 出版日
- 2024/05
- 業種
- その他
- 領域
- 経営・戦略
- ソーシャル・エンタープライズ
- 企業倫理・CSR
- ボリューム
- 12ページ
- コンテンツID
- CCJB-OTR-23009-01
- ケースの種類
- 理論適用ケース/出版物・公開情報/実名ケース/実在ケース
- 言語
- 日本語
- カラー
- 製本の場合、モノクロ印刷での納品となります。