日本企業で再び働き始めたキムの戸惑い
- ケース
韓国出身のキムは、日本で働き始めて10年になる。日本企業X社と外資系企業Y社で勤務したあと、日本企業A社に中途入社で働き始めた。キムにとって、X社以来、久しぶりの日本企業での仕事になる。キムがA社で配属されたのは、社内研修を企画するチームだった。そのチームの構成は、日本人上司、日本人同僚2人、キムの4人であった。チーム内で分担作業で研修内容を作っていたのに、ある日、キムは自分の担当内容が、自分の知らないところで他のメンバーの手によって完成していたことに気づいた。キムは、「なぜこのことを私に言ってくれなかったのだろう?」と不信感を抱いたし、「私のことを“使えない”と思っているかもしれない」と不安にもなった。そこで、チームミーティングを開催して、キムは「自分に対してネガティブなフィードバックは隠さずに正直に伝えてほしい」と伝えたが、ミーティングの終盤で上司から「キムさんがもっと歩み寄ってくれれば良いのに」という発言もあり、キムが伝えたかったことは十分受け取ってもらえなかった。
- 出版日
- 2024/05
- 業種
- 電機・電子
- サービス
- 領域
- 国際経営
- 組織行動・人的資源管理
- ボリューム
- 4ページ
- コンテンツID
- CCJB-OTR-23010-01
- ケースの種類
- 分析ケース/一般経験則/仮名ケース/架空ケース
- 言語
- 日本語
- カラー
- 製本の場合、モノクロ印刷での納品となります。