地方創生に挑むコワーキング・スペース 「コバコ株式会社」

田中敬洋

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Case Center Japan

兵庫県佐用町にある「コバコ Work & Camp」は、地域出身の谷口悠一氏が2017年に設立した宿泊機能付きコワーキング・スペースである。過疎化が進む地域において、住民や高校生、企業関係者が集える場を目指して開業したが、当初は利用者が限られ、地域社会への浸透には時間を要した。谷口氏は士業活動や地元商工会との連携を通じて認知度を高める一方、「コバコナイト」と呼ばれるネットワーキングイベントやピッチコンテストを継続開催し、地域内外の交流を促進した。その結果、コワーキング・スペースは住民と外来者が対等に交わる「中立地帯」として定着していった。さらに、利用者の起業を後押しし、カフェ開業を実現した事例も生まれるなど、地域に新たな経済活動を創出している。加えて、佐用町役場などと協働したビジネスプラン・コンテストでは、外部企業なども巻き込みながら地域経済の活性化を図った。本ケースは、地方創生におけるコワーキング・スペースの果たす役割と、試行錯誤を重ねながら持続的に運営する上での課題を検討する教材である。

出版日
2025/09
業種
サービス
その他
領域
経営・戦略
組織行動・人的資源管理
起業
ボリューム
24ページ
コンテンツID
CCJB-OTR-25004-01
オリジナルID
25004-01
ケースの種類
理論適用ケース/フィールドリサーチ/実名ケース/実在ケース
言語
日本語
カラー
製本の場合、モノクロ印刷での納品となります。