ビームサントリーの統合(A)
- ケース

2014年春、日本のサントリーホールディングスが米国のスピリッツ(蒸留酒)メーカー、ビーム社を買収したことで、サントリーは世界第15位の国際スピリッツ会社から第3位に躍り出た。しかし、サントリーは買収額160億ドルのほぼ全額を借り入れ、その返済資金をビーム社に依存していた。2014年10月、新浪剛史はサントリーの社長兼CEOに就任した。1899年の創業以来、初めて外部の人間がファミリービジネスを運営することになった。新浪はすぐに、ビーム社のマット・シャトックCEOとの関係をはじめとするガバナンスの問題に直面し、ビーム社の経営陣やスタッフ、サントリーの経営に信頼を寄せてくれたファミリーを遠ざけることなく、ビームの生産品質と消費者重視を強化することに努めた。
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