オプチカル・ディストーション (C):1988年の再発売
- ケース
1988年、オプチカルディストーションは、同社の唯一の製品である、鶏用のコンタクトレンズを再発売しようとしていた。テストの結果、鶏はレンズを装着することにより、攻撃性が低下し、また餌料のコストも抑えられていた。これにより、養鶏業者が大きく費用削減をすることができるのだ。オプチカル・ディストーション(A)のケース以来養鶏業者のマージンは低かったため、大規模業者がコスト優位性を保つと、小規模農家は廃業に追い込まれかねなかった。今回のケースでは、次の年の同社の生産能力を全て費やしてでも、あるアグレッシブな大手養鶏業者に集中して取引をするか、それとも弱い立場にある小規模農家に製品を広めるべきか、同社の唯一の販売員が決断を迫られる。その過程で、「話がうますぎる」コスト削減は現実に可能であると小規模農家を説得するのがいかに難しいか、という問題に直面する。また、倫理的な問題に加えて、交渉戦略に利用できるような、販売戦略やイノベーションの拡散という問題も取り上げる。本ケースは「オプチカル・ディストーション (A)」(CCJB-HBS-70164-02)と共に利用できる。
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