美術大学生だった加藤さんは3・11に遭遇し美術の非力に打ちのめされていた。失意の中帰省した母方の実家で眼にした「人々を元気にする祭り」。それ以降お祭りの虜になった。東京に戻り美大在学中から地域のお祭りにかかわるようになった。加藤さんは美大卒業後日本の伝統産業に関わりたいという思いから漬物会社に就職。パッケージデザインや漬物の商品開発業務の傍ら地域のお祭の運営補助やポスターデザイン、舞台装飾などを手伝っていた。やがて思いが募り退職して、お祭りを支援する仕事で独立しようかと考えている。