《オンライン開催》9/8 第28回ケースメソッド研究会

日時:
2020/9/08 Tue 13:30-17:00
場所:
オンライン
定員:
28名
費用:
3,000円

このイベントは終了しています。

 この研究会は対面で行う予定をしておりましたが、東京首都圏のコロナウィルス感染者数が依然として高水準で推移していること、会場としている教室のコロナ禍での収容上限人数に迫っていること、また参加者の年齢も考慮してオンラインで開催する運びとなりました。


CCJケースメソッド研究会

 日本ケースセンターでは、ケースで教える場のあり方を教育者間で探究し、かつ共有する目的で、2009年より「CCJケースメソッド研究会」を開催してきました。貿易研修センター運営時代に25回、名古屋商科大学ビジネススクールに運営が移ってからもすでに2回実施しており、次回が通算28回目となるロングラン研究会となっています。<br/>  この研究会は必ずしもケースメソッド初心者向けの研究会合ではありませんので、毎回の会合は経験豊富な参加メンバーが中心にはなりますが、毎回必ず何人かの新規参加者も交えており、ケースメソッド教育実践の先輩後輩が触れ合う場、また人脈づくりの場としても役立っているかと思います。実際に参加している方々は、大学教員、セミナー講師、セミナー会社の教育企画担当者、企業等の教育訓練担当者などで、「研究会」と銘打ってはおりますがアカデミック一辺倒な会合ではありませんので、ケースメソッドを理解する必要度が高い方(CCJ会員であることが必須です)であれば、参加していただけます。

内容

 本研究会は毎回平日(主に金曜日)午後の3時間半程度を使い、1)参加者の代表(ディスカッションリーダー)によるケースメソッド模擬授業、2)模擬授業へのフィードバック、の2本柱で行います。研究会に参加される会員は、この模擬授業に学修者の立場で参加し、当該のケースから自らも学ぶとともに、ディスカッションリーダーの授業運営に建設的なコメントを述べ合うことで、実践された模擬授業を磨きつつ、当該ケースでの教育可能性を拡大する方向に探究していきます。なお、本研究会は年間4回の開催を目指しております。

当日までのプロセス

本研究会の開講スケジュールと模擬授業内容は、毎回、以下のプロセスを経て決まっていきます。

決定タイミング①【研究会の75-60日前】<br/> ひとつの研究会が終わりますと、次の研究会でのディスカッションリーダー(模擬授業運営者)が決まり、開催日が決まります。このタイミングでお申し込みいただいても構いませんが、研究会当日にディスカッションリーダーがどのようなケースを用いるかはまだ明らかでありません。

決定タイミング②【研究会の60-45日前】<br/> ディスカッションリーダーが研究会当日に使用するケースを決め、参加者に模擬授業の目的や内容の概要を情報発信します。お申し込みはこのタイミングまでにお願いします。人数が定員に達したところで締切とさせていただきます。

決定タイミング③【研究会の15-10日前】<br/> ディスカッションリーダーが研究会当日のディスカッションのための設問を決定し、参加者に連絡します。参加者は当日の3日程度前までに、ディスカッションリーダーが提示した設問への自分なりの回答を発言準備内容として書き出し、事前にCCJに提出しつつ、研究会の当日をお待ちいただきます。

お申し込みの方法

 CCJウェブサイトから、直接お申込みください。また、本研究会には毎回定員を上回る会員様からのお申し込みがございます。お申し込みが受理された方で当日のご参加が難しくなった方には、最後までスケジュール調整等のご努力をお願いしたい気持ちもありますが、無理なくご参加いただける方に席をお譲りいただく意義もあろうかと思います。各自のご判断でかまいませんので、お早目にご連絡いただくこともご検討ください。なお、はじめて参加される方は、事前に日本ケースセンター竹内宛(info@casecenter.jp)にご連絡いただくか、すでに本研究会に参加経験のある会員からの簡単なご紹介メッセージを、メールに添付するなどしてお送りいただけますと幸甚です。


今回(第28回)の詳細


現在「決定タイミング③【研究会の15-10日前】」の時期であり、ディスカッションのための設問が決定いたしました。以下、詳細をご覧ください。


◇ディスカッションリーダー

田村 正興(名古屋商科大学ビジネススクール 准教授)


◇モデレーター

竹内 伸一(日本ケースセンター 所長、名古屋商科大学ビジネススクール 教授)


◇今回使用するケース

タイトル:日本におけるがん検診: マーケットリサーチとセグメンテーション
ケースID:CCJB-HBS-16005-01
URL:https://casecenter.jp/case/CCJB-HBS-16005-01.html
参加が確定した方は各自ご購入いただきますようお願いいたします。


◇ディスカッションリーダーからのメッセージ

 今回はHBPから発行されている「日本におけるがん検診: マーケットリサーチとセグメンテーション」を用いて模擬授業を行います。このケースでは、乳がん検診受診率上昇を狙うキャンサースキャンがマーケティングリサーチの手法を利用して、人々に対してどのようなセグメンテーションを行い、それぞれのセグメントにどのようなメッセージを送付したかが描写されています。
 このケースメソッド研究会の模擬授業でも以前に取り上げられ、既にディスカッションが行われたケースですが、今回は少し視点を変えて、経済学の視点からディスカッションを行いたいと思います。消費者・患者の心理と行動はどのように動くものなのか、それに対してメッセージによってどのように介入できるのか、理論的側面にも触れることで、本ケースを離れて他の事例にも応用できる可能性を探りたいと考えています。


◇ディスカッション設問(予習課題)

Q1. まず、キャンサースキャンの手法の欠点はそもそもアンケートに回答してもらわなければそれぞれに効果的なパンフレットが分からないことである、という立場を取るとします。その上でもし仮に、アンケートを行うことなく、全員共通で1種類のパンフレットを配布するのであれば、受診率が一番高くなるのは全員共通で資料10, 11, 12のうちいずれのパンフレットを送付した場合でしょうか?またその理由は?

Q2. もし仮に、アンケートを行うことなく、受診対象者をグループに分け、グループごとに送付するパンフレットを変えるなら、どのようなグループ分けをしてグループごとにどのような方法でどのパンフレットを配布することが効果的かつ実行可能でしょうか?またその理由は?さらにその場合にパンフレットの内容・記述の改善案があれば、細かい点でも結構ですので提案して下さい。


◇開催情報

日時 :2020/09/08(火) 13:30-17:00
定員 :28名
参加費:3,000円
お申し込みいただいた方にお支払い方法の詳細をご案内致します。