第32回ケースメソッド研究会《ディスカッションリーダー:産業能率大学経営学部 本橋 潤子准教授》

日時:
2021/10/05 Tue 13:30-17:00
場所:
オンライン (Zoom)
定員:
30名程度名
費用:
6,166円(今回の参加費には続編ケース代が含まれます)

このイベントは終了しています。

CCJケースメソッド研究会

日本ケースセンターでは、ケースで教える場のあり方を教育者間で探究し、かつ共有する目的で、2009年より「CCJケースメソッド研究会」を開催してきました。貿易研修センター運営時代に25回、名古屋商科大学ビジネススクールに運営が移ってからもすでに6回実施しており、次回が通算32回目となるロングラン研究会となっています。この研究会は必ずしもケースメソッド初心者向けの研究会合ではありませんので、毎回の会合は経験豊富な参加メンバーが中心にはなりますが、毎回必ず何人かの新規参加者も交えており、ケースメソッド教育実践の先輩後輩が触れ合う場、また人脈づくりの場としても役立っているかと思います。実際に参加している方々は、大学教員、セミナー講師、セミナー会社の教育企画担当者、企業等の教育訓練担当者などで、「研究会」と銘打ってはおりますがアカデミック一辺倒な会合ではありませんので、ケースメソッドを理解する必要度が高い方(CCJ会員であることが必須です)であれば、参加していただけます。

内容

本研究会は毎回平日午後の3時間半程度を使い、1)参加者の代表(ディスカッションリーダー)によるケースメソッド模擬授業、2)模擬授業へのフィードバック、の2本柱で行います。研究会に参加される会員は、この模擬授業に学修者の立場で参加し、当該のケースから自らも学ぶとともに、ディスカッションリーダーの授業運営に建設的なコメントを述べ合うことで、実践された模擬授業を磨きつつ、当該ケースでの教育可能性を拡大する方向に探究していきます。なお、本研究会は年間4回の開催を目指しております。

当日までのプロセス

本研究会の開講スケジュールと模擬授業内容は、毎回、以下のプロセスを経て決まっていきます。

決定タイミング①【研究会の75-60日前】<br/> ひとつの研究会が終わりますと、次の研究会でのディスカッションリーダー(模擬授業運営者)が決まり、開催日が決まります。このタイミングでお申し込みいただいても構いませんが、研究会当日にディスカッションリーダーがどのようなケースを用いるかはまだ明らかでありません。

決定タイミング②【研究会の60-45日前】<br/> ディスカッションリーダーが研究会当日に使用するケースを決め、参加者に模擬授業の目的や内容の概要を情報発信します。お申し込みはこのタイミングまでにお願いします。人数が定員に達したところで締切とさせていただきます。

決定タイミング③【研究会の15-10日前】<br/> ディスカッションリーダーが研究会当日のディスカッションのための設問を決定し、参加者に連絡します。参加者は当日の3日程度前までに、ディスカッションリーダーが提示した設問への自分なりの回答を発言準備内容として書き出し、事前にCCJに提出しつつ、研究会の当日をお待ちいただきます。

お申し込みの方法

 CCJウェブサイトから、直接お申込みください。また、本研究会には毎回定員を上回る会員様からのお申し込みがございます。お申し込みが受理された方で当日のご参加が難しくなった方には、最後までスケジュール調整等のご努力をお願いしたい気持ちもありますが、無理なくご参加いただける方に席をお譲りいただく意義もあろうかと思います。各自のご判断でかまいませんので、お早目にご連絡いただくこともご検討ください。なお、はじめて参加される方は、事前に日本ケースセンター竹内宛(info@casecenter.jp)にご連絡いただくか、すでに本研究会に参加経験のある会員からの簡単なご紹介メッセージを、メールに添付するなどしてお送りいただけますと幸甚です。


今回(第32回)の詳細


◇ディスカッションリーダー

産業能率大学経営学部 准教授
本橋 潤子


◇モデレーター

名古屋商科大学ビジネススクール 教授
竹内 伸一


◇今回使用するケース

タイトル:インドにおけるマギーヌードル安全性の危機(A)

◇ディスカッションリーダーからのメッセージ

 今回の研究会では、3つのキーワードを意識しつつ、議論の場づくりができればと思っております。その3つとは、「企業倫理」、「臨場感」、そして「オンライン」です。

 今回、用いるケース「インドにおけるマギーヌードル安全性の危機」は、国際経営やマーケティング等さまざまな分野で活用できる教材と思われますが、今回は(私の専門領域でもある)企業倫理学の視点から問いを立て、討議していくことを想定しています。ケース討議から発展して「経営(学)の文脈で、倫理を扱う」ことについても議論できれば、尚、素晴らしいと考えております。
 
 企業倫理のクラスでは特にそうなのですが、実例に基づくケースを用いた授業や研修においては、「事実」から逆算された正解探しをいかに防ぐかに苦労することがあります。ケースの主人公の立場で、先行きが見えない中で意思決定をし、腹をくくる、という臨場感が、ケースメソッドの醍醐味の一つと思うからです。
 そこで今回は、(A)(B)(C)の三本立て構成のケースを用い、ケースの主人公として「先の見えなさ」を味わいつつ、議論を進めていきます。皆様方には、研究会前にはケース(A)のご準備と、これに係る課題へのお取り組みを賜りたく存じます。続編ケース(B)(C)は模擬授業の中で配布して参りますので、「初見の学習者の臨場感(あるいは、修羅場感)」再現のためにも、これらには触れずに、何卒「ネタバレ」なきようご協力をお願い申し上げます。

 今回の研究会も、オンラインでの開催にて予定されています。そこで若干ですが、オンラインならではの試みも取り入れて参ります。今回のケースは、マギーヌードルという乾麺に係るストーリーですが、政府や行政、消費者、そしてマスコミや「ネット」に、いかに対峙するかというテーマを含んでおり、「今」だからこそ取り組みたい、生ものでもあると感じています。皆様との議論を通じて、よりよい調理法を見出していければ幸いです。

◇ディスカッション設問(予習課題)
決定タイミング【研究会の15-10日前】

(1)2015年6月4日、ネスレCEOポール・ブルケは、どのような問題に直面していますか。
(2)あなたがブルケだったら、ケース(A)の最終場面で、「マギー危機」に対し企業としてどうすべきと判断しますか。それはなぜですか。

【補足事項】
①今回の研究会では、模擬授業の中で、ブルケの立場での「模擬記者会見」を行うことを想定しています。ご自身のご判断を、さまざまな関係者に対しどのように説明できるかを考えながらお取り組みください。
②ケースに書かれている情報以外に、追加で情報を集める必要はありません。必要な情報がないと感じた場合は、ケースに記述されている情報から推測する等してお考えください。

※追加課題
今回の研究会では、Google JamBoardを用います。事前に使い方に慣れていただくため、ご参加の皆様に別途ご案内する本研究会用のGoogle Jamboardにアクセスし、以下の設問にお答えください。

◇追加課題の設問
「企業倫理」と聞いて思い浮かべる単語を、3つ挙げてください。


◇開催情報

日時 :2021/10/05(火) 13:30-17:00
定員 :30名程度
参加費:6,166円(今回の参加費には続編ケース代が含まれます)
お申し込みいただいた方にお支払い方法の詳細をご案内致します。
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