第35回ケースメソッド研究会《ディスカッションリーダー:青山学院大学ビジネススクール 教授 黒岩 健一郎》

日時:
2022/7/27 Wed 13:30-17:00
場所:
オンライン (Zoom)
定員:
30名程度名
費用:
5,000円(今回の参加費にはケース代は含まれません)

このイベントは終了しています。

CCJケースメソッド研究会

日本ケースセンターでは、ケースで教える場のあり方を教育者間で探究し、かつ共有する目的で、2009年より「CCJケースメソッド研究会」を開催してきました。貿易研修センター運営時代に25回、名古屋商科大学ビジネススクールに運営が移ってからもすでに7回実施しており、次回が通算35回目となるロングラン研究会となっています。この研究会は必ずしもケースメソッド初心者向けの研究会合ではありませんので、毎回の会合は経験豊富な参加メンバーが中心にはなりますが、毎回必ず何人かの新規参加者も交えており、ケースメソッド教育実践の先輩後輩が触れ合う場、また人脈づくりの場としても役立っているかと思います。実際に参加している方々は、大学教員、セミナー講師、セミナー会社の教育企画担当者、企業等の教育訓練担当者などで、「研究会」と銘打ってはおりますがアカデミック一辺倒な会合ではありませんので、ケースメソッドを理解する必要度が高い方(CCJ会員であることが必須です)であれば、ご参加いただけます。

内容

本研究会は毎回平日午後の3時間半程度を使い、1)参加者の代表(ディスカッションリーダー)によるケースメソッド模擬授業、2)模擬授業へのフィードバック、の2本柱で行います。研究会に参加される会員は、この模擬授業に学修者の立場で参加し、当該のケースから自らも学ぶとともに、ディスカッションリーダーの授業運営に建設的なコメントを述べ合うことで、実践された模擬授業を磨きつつ、当該ケースでの教育可能性を拡大する方向に探究していきます。なお、本研究会は年間4回の開催を目指しております。

当日までのプロセス

本研究会の開講スケジュールと模擬授業内容は、毎回、以下のプロセスを経て決まっていきます。

決定タイミング①<br/> ひとつの研究会が終わりますと、次の研究会でのディスカッションリーダー(模擬授業運営者)が決まり、開催日が決まります。このタイミングでお申し込みいただいても構いませんが、研究会当日にディスカッションリーダーがどのようなケースを用いるかはまだ明らかでありません。

決定タイミング②<br/> ディスカッションリーダーが研究会当日に使用するケースを決め、参加者に模擬授業の目的や内容の概要を情報発信します。お申し込みはこのタイミングまでにお願いします。人数が定員に達したところで締切とさせていただきます。

決定タイミング③【研究会の15-10日前】<br/> ディスカッションリーダーが研究会当日のディスカッションのための設問を決定し、参加者に連絡します。参加者は当日の3日程度前までに、ディスカッションリーダーが提示した設問への自分なりの回答を発言準備内容として書き出し、事前にCCJに提出しつつ、研究会の当日をお待ちいただきます。

お申し込みの方法

 CCJウェブサイトから、直接お申込みください。また、本研究会には毎回定員を上回る会員様からのお申し込みがございます。お申し込みが受理された方で当日のご参加が難しくなった方には、最後までスケジュール調整等のご努力をお願いしたい気持ちもありますが、無理なくご参加いただける方に席をお譲りいただく意義もあろうかと思います。各自のご判断でかまいませんので、お早目にご連絡いただくこともご検討ください。なお、はじめて参加される方は、事前に日本ケースセンター竹内宛(info@casecenter.jp)にご連絡いただくか、すでに本研究会に参加経験のある会員からの簡単なご紹介メッセージを、メールに添付するなどしてお送りいただけますと幸甚です。


今回(第35回)の詳細


◇ディスカッションリーダー


青山学院大学ビジネススクール 教授
黒岩 健一郎


◇モデレーター


名古屋商科大学ビジネススクール 教授
竹内 伸一


◇今回使用するケース


ゴディバ・ジャパン: 地域で考え、グローバルに展開する
**各自の予習に向けて、ケースはCCJサイトから事前にご購入ください。


〈ケース概要〉
ジェローム・シュシャンが2010年にゴディバ・ジャパンの代表取締役社長に就任したとき、同社の売り上げは低迷していた。そのゴディバ・ジャパンが立て直しに成功するまでの戦略とその実施を追ったケースである。様々な取り組みやイノベーションを通じて、ゴディバ・ジャパンは異なる販売経路で、様々な年齢や階層の人々をターゲットとし、新たな顧客を獲得しながら、全ての年齢層にひとときの贅沢を作り出してきた。その結果、世界におけるゴディバ全社の中で、ゴディバ・ジャパンは売上高で2位、利益面では1位になったのである。
シュシャンは、どうすればゴディバ・ジャパンの勢いを維持し、将来的に売り上げと利益の成長を維持することができるだろうか。彼は今後も、憧れと身近な存在とのバランスを維持することができるのか。


◇ディスカッションリーダーからのメッセージ


このケースは、ハーバードビジネススクールの日本事務所が作成したものです。消費財、日本市場、かつ有名ブランドを対象としているので、私の授業の受講者の多くは興味を持ってくれます。おそらく、みなさんが授業や研修で教える受講者にとっても、親しみやすいでしょう。もし、みなさんが、教育目的を興味深いと感じ、ファシリテーションしやすいと思えば、使ってもらえるのではないでしょうか(私には何のメリットもないのですが)。
しかし、このケースには、ティーチングノートがありません。したがって、独自に授業計画をつくる必要があります。私は、自分なりの授業計画を作成し、過去に6回の授業を実施してきました。私の授業計画は、修正を重ねて固まりつつあるのですが、今回の研究会で、みなさんの議論をきっかけに、もっと議論を深める方法や新しい論点の可能性を得たいと思っています。私のティーチングノートをすべて公開しますので、ディブリーフィングで、たくさんのアドバイスをいただけるとうれしいです。


◇ディスカッション設問(予習課題)


2016 年5 月、あなたは、ジェローム・シュシャンに代わって、ゴディバ・ジャパンの代表取締役社長として経営にあたることになりました。
着任して数日したある日の夕方、あなたは、社長室で今後の経営について思いを巡らせています。先ほどまで、社長室では、シュヴォローが、生ケーキと冷凍ケーキの販売について熱く語っていました。試食した生ケーキと提案資料がデスクには残されています。提案資料をパラパラと見直すと、シュシャンが経営にあたった直近5 年間の売上高の推移が目に飛び込んできました。
来週の月曜日の朝、定例の部長会があります。あなたは、そこで、シュヴォローの提案を含め、今後の経営方針を示す必要があるでしょう。

1. あなたは、前任のジェローム・シュシャンの経営をどのように評価しますか。
2. あなたは、シュヴォローが提案してきた、生ケーキと冷凍ケーキの販売を実施しますか。

【学習上の注意】
ケース教材に記述されている情報以外に、情報を収集する必要はありません。必要な情報がないと感じた場合は、ケース教材に記述されている情報をもとに、論理的な推測を加えたり、合理的な仮定をおいたりして考えてください。

【補足説明】
冷凍ケーキは、冷凍状態で輸送し、解凍して販売するものです。冷凍のまま食べるものではありません。

【補足資料】
特になし


◇事前課題提出


提出期日:7月23日(土)
提出方法:slack上での提出
     ※提出先のslackについてはご入金後ご案内致します


◇開催情報


日時 :2022/7/27(水) 13:30-17:00
定員 :30名程度
参加費:5,000円(今回の参加費にはケース代は含まれません)
お申し込みいただいた方にお支払い方法の詳細をご案内致します。
・キャンセルポリシー ご入金後の返金は承ることができません。