第41回ケースメソッド研究会:Big Boom Beverages: 戦うか、それとも逃げるか《オンライン開催》

日時:
2024/11/22 Fri 13:30-17:00
場所:
オンライン (Zoom)
定員:
30名
費用:
5,000円(今回の参加費にはケース代は含まれません)

このイベントは終了しています。

CCJケースメソッド研究会


 日本ケースセンターでは、ケースで教える場のあり方を教育者間で探究し、かつ共有する目的で、2009年より「CCJケースメソッド研究会」を開催してきました。貿易研修センター運営時代に25回、名古屋商科大学ビジネススクールに運営が移ってからもすでに15回実施しており、今回が通算41回目となるロングラン研究会となっています。この研究会は必ずしもケースメソッド初心者向けの研究会合ではありませんので、毎回の会合は経験豊富な参加メンバーが中心にはなりますが、毎回必ず何人かの新規参加者も交えており、ケースメソッド教育実践の先輩後輩が触れ合う場、また人脈づくりの場としても役立っているかと思います。実際に参加している方々は、大学教員、セミナー講師、セミナー会社の教育企画担当者、企業等の教育訓練担当者などで、「研究会」と銘打ってはおりますがアカデミック一辺倒な会合ではありませんので、ケースメソッドを理解する必要度が高い方(CCJ会員であることが必須です)であれば、参加していただけます。


内容

 本研究会は毎回平日午後の3時間半程度を使い、1)参加者の代表(ディスカッションリーダー)によるケースメソッド模擬授業、2)模擬授業へのフィードバック、の2本柱で行います。研究会に参加される会員は、この模擬授業に学修者の立場で参加し、当該のケースから自らも学ぶとともに、ディスカッションリーダーの授業運営に建設的なコメントを述べ合うことで、実践された模擬授業を磨きつつ、当該ケースでの教育可能性を拡大する方向に探究していきます。なお、本研究会は年間4回の開催を目指しております。

当日までのプロセス

 本研究会の開講スケジュールと模擬授業内容は、毎回、以下のプロセスを経て決まっていきます。

決定タイミング①
ひとつの研究会が終わりますと、次の研究会でのディスカッションリーダー(模擬授業運営者)が決まり、開催日が決まります。このタイミングでお申し込みいただいても構いませんが、研究会当日にディスカッションリーダーがどのようなケースを用いるかはまだ明らかでありません。

決定タイミング②
ディスカッションリーダーが研究会当日に使用するケースを決め、参加者に模擬授業の目的や内容の概要を情報発信します。お申し込みはこのタイミングまでにお願いします。人数が定員に達したところで締切とさせていただきます。

決定タイミング③【研究会の15-10日前】
ディスカッションリーダーが研究会当日のディスカッションのための設問を決定し、参加者に連絡します。参加者は当日の3日程度前までに、ディスカッションリーダーが提示した設問への自分なりの回答を発言準備内容として書き出し、事前にCCJに提出しつつ、研究会の当日をお待ちいただきます。

お申し込みの方法

 CCJウェブサイトから、直接お申込みください。また、本研究会には毎回定員を上回る会員様からのお申し込みがございます。お申し込みが受理された方で当日のご参加が難しくなった方には、最後までスケジュール調整等のご努力をお願いしたい気持ちもありますが、無理なくご参加いただける方に席をお譲りいただく意義もあろうかと思います。各自のご判断でかまいませんので、お早目にご連絡いただくこともご検討ください。なお、はじめて参加される方は、事前に日本ケースセンター竹内宛(info@casecenter.jp)にご連絡いただくか、すでに本研究会に参加経験のある会員からの簡単なご紹介メッセージを、メールに添付するなどしてお送りいただけますと幸甚です。


今回(第41回)の詳細


◇ディスカッションリーダー


本橋 潤子(産業能率大学 情報マネジメント学部 准教授)


◇モデレーター


竹内 伸一(名古屋商科大学ビジネススクール 教授)


◇今回使用するケース


Big Boom Beverages: 戦うか、それとも逃げるか


▶︎ケース購入にあたって
本研究会は大学が提供する学位課程の一部ではありませんので、学術会員が参加される場合でも、ケースの購入価格には一般会員価格が適用されます。購入時には以下の通りにご入力ください。
 対象:非学位課程(=企業研修)
 授業名:41th CCJ Case Method Colloquium


〈ケース概要〉
 大学時代の友人4人が、大学のバーで飲んでいたような成分を配合した飲料を売り出す。カフェイン入りのエナジードリンク、モルト・リカー、ソフトドリンクのフレーバーなどだ。彼らは自己資金と友人や家族からの資金で、ビッグ・ブーム・ビバレッジ(BBB)というビジネスを立ち上げる。最初の製品はそこそこ売れたが、利益を上げ続けるには十分ではなかった。彼らが改良製品「トータルド」を発売すると、ソーシャルメディアでの存在感が爆発的に高まる。若い消費者は、トータルドを大量に消費したときの衝撃を記録した多くの動画をユーチューブにアップロードし、何百万回も再生される。トータルドはソーシャルメディア上でスターブランドとなり、売上は急上昇する。会社には販売依頼が殺到する。創業者たちは、成功が間近に迫っていることを実感する。トータルドや類似商品の売上が伸びるにつれ、暴飲とその悪影響に関する報告も増えてきた。救命救急センターの医師や公衆衛生関係者は、これらの製品に含まれる高レベルのアルコールとカフェインの組み合わせについて懸念を表明している。コンビニエンスストアを通じた飲料の流通が急速に拡大し、未成年の飲酒者が飲料を入手しやすくなっている。これらすべての要因が、全国的なメディア報道を引きつけている。創業者たちは、自社製品が悪評を呼び、規制と広報の危機に直面しても対処する準備ができていない。


◇ディスカッションリーダーからのメッセージ


 今回のケースは、実際の出来事に基づきながらも架空のケースとして開発され、提供されているものです。しかしながらその内容は、今日のビジネスと社会、あるいは若者が抱えるさまざまな問題を包含しており、まるでコーヒーとウォッカを混ぜて炭酸で割ったかのような味わいがあります。それゆえ、例えばマーケティング、起業、さらにはリーダーシップなど多様なテーマにおいて使用可能と思われますが、今回は、まずは私の専門領域である企業倫理の観点から問いを立て、ディスカッションをつくって参りたく考えております。
とはいえ、君子危うきに近寄らずで終わっては面白くありませんので、金曜日の午後に素面(しらふ)で、本音で話す場をいかにつくれるかが一つの戦いどころとなりそうです。その上で、このケースを用いた授業の可能性や、ケースの翻訳を通じてレパートリーを増やすことなどについても、皆様のお話をうかがい、共有できればと思います。どうぞよろしくお願いします。


◇ディスカッション設問(予習課題)


1) BBB(Big Boom Beverages)社は、現時点(ケースの最終場面)で、どのような問題に直面していますか。

2) 1)の原因は何である/どのようなことにあると考えますか。

3) BBB社の4人のパートナー(創業者)のうち、その考え方や意思決定に最も共感できるのは誰ですか。それはなぜですか。

4) あなたがBBB社のパートナーの1人だったら、現時点(ケースの最終場面)で、Totaledをどうしますか。それはなぜですか。


◇開催情報


日時 :2024/11/22(金) 13:30-17:00
定員 :30名程度
参加費:5,000円(今回の参加費にはケース代は含まれません)
お申し込みいただいた方にお支払い方法の詳細をご案内いたします。
*参加費をお支払い後のキャンセルの場合、返金はいたしかねます