雪印乳業(A): 再生の可能性を見極める
- ケース
このケース・シリーズでは、日本を舞台に重大な危機に直面した企業の責任について考察し、ブランドの再建のあり方を模索する。そしてひとりの消費者運動家が、地に落ちたこの会社の評判を取り戻す手助けをするかどうかの意思決定プロセスを描く。 2002年春、日本を代表する消費者運動家の日和佐信子は雪印乳業の取締役会に加わるよう要請された。由緒ある同社を倒産寸前にまで追い込んだ近年の二つのスキャンダル――牛乳食中毒事件と牛肉偽装事件――を受け、CEOは彼女に雪印再建を助けてほしいと考えた。日和佐はこの非常に困難な仕事を引き受けるべきか否か決めなくてはならなかった。同社は再建と再生を真摯にやろうとしているのだろうか。彼女は他の取締役会メンバーと同等に受け入れられるのか。彼女の意見や提案は真剣に考慮してもらえるだろうか。これは宣伝が目的ではないのだろうか。同僚の消費者運動家は、もし彼女がこのポジションを引き受けたらどのように思うだろうか。このケースは雪印乳業の歴史と失敗、そして1990年代初めに発生し、それに続く10年間同社を苦しめたスキャンダルについて詳細に描いている。
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