第33回ケースメソッド研究会《ディスカッションリーダー:産業技術大学院大学 特任教授/名古屋商科大学 客員教授 藤田 正典》

日時:
2021/12/14 Tue 13:30-17:00
場所:
オンライン (Zoom)
定員:
30名程度名
費用:
5,000円(今回の参加費にはケース代は含まれません)

このイベントは終了しています。

CCJケースメソッド研究会

日本ケースセンターでは、ケースで教える場のあり方を教育者間で探究し、かつ共有する目的で、2009年より「CCJケースメソッド研究会」を開催してきました。貿易研修センター運営時代に25回、名古屋商科大学ビジネススクールに運営が移ってからもすでに7回実施しており、次回が通算33回目となるロングラン研究会となっています。この研究会は必ずしもケースメソッド初心者向けの研究会合ではありませんので、毎回の会合は経験豊富な参加メンバーが中心にはなりますが、毎回必ず何人かの新規参加者も交えており、ケースメソッド教育実践の先輩後輩が触れ合う場、また人脈づくりの場としても役立っているかと思います。実際に参加している方々は、大学教員、セミナー講師、セミナー会社の教育企画担当者、企業等の教育訓練担当者などで、「研究会」と銘打ってはおりますがアカデミック一辺倒な会合ではありませんので、ケースメソッドを理解する必要度が高い方(CCJ会員であることが必須です)であれば、参加していただけます。

内容

本研究会は毎回平日午後の3時間半程度を使い、1)参加者の代表(ディスカッションリーダー)によるケースメソッド模擬授業、2)模擬授業へのフィードバック、の2本柱で行います。研究会に参加される会員は、この模擬授業に学修者の立場で参加し、当該のケースから自らも学ぶとともに、ディスカッションリーダーの授業運営に建設的なコメントを述べ合うことで、実践された模擬授業を磨きつつ、当該ケースでの教育可能性を拡大する方向に探究していきます。なお、本研究会は年間4回の開催を目指しております。

当日までのプロセス

本研究会の開講スケジュールと模擬授業内容は、毎回、以下のプロセスを経て決まっていきます。

決定タイミング①【研究会の75-60日前】<br/> ひとつの研究会が終わりますと、次の研究会でのディスカッションリーダー(模擬授業運営者)が決まり、開催日が決まります。このタイミングでお申し込みいただいても構いませんが、研究会当日にディスカッションリーダーがどのようなケースを用いるかはまだ明らかでありません。

決定タイミング②【研究会の60-45日前】<br/> ディスカッションリーダーが研究会当日に使用するケースを決め、参加者に模擬授業の目的や内容の概要を情報発信します。お申し込みはこのタイミングまでにお願いします。人数が定員に達したところで締切とさせていただきます。

決定タイミング③【研究会の15-10日前】<br/> ディスカッションリーダーが研究会当日のディスカッションのための設問を決定し、参加者に連絡します。参加者は当日の3日程度前までに、ディスカッションリーダーが提示した設問への自分なりの回答を発言準備内容として書き出し、事前にCCJに提出しつつ、研究会の当日をお待ちいただきます。

お申し込みの方法

 CCJウェブサイトから、直接お申込みください。また、本研究会には毎回定員を上回る会員様からのお申し込みがございます。お申し込みが受理された方で当日のご参加が難しくなった方には、最後までスケジュール調整等のご努力をお願いしたい気持ちもありますが、無理なくご参加いただける方に席をお譲りいただく意義もあろうかと思います。各自のご判断でかまいませんので、お早目にご連絡いただくこともご検討ください。なお、はじめて参加される方は、事前に日本ケースセンター竹内宛(info@casecenter.jp)にご連絡いただくか、すでに本研究会に参加経験のある会員からの簡単なご紹介メッセージを、メールに添付するなどしてお送りいただけますと幸甚です。


今回(第33回)の詳細


◇ディスカッションリーダー

産業技術大学院大学 特任教授
名古屋商科大学 客員教授
藤田 正典


◇モデレーター

名古屋商科大学ビジネススクール 教授
竹内 伸一


◇今回使用するケース

タイトル:「日本の起業家 稲盛和夫」(HBS)
**各自の予習に向けて、ケースはCCJサイトから事前にご購入ください。

◇ディスカッションリーダーからのメッセージ

日本の代表的な起業家であり経営者である稲盛氏のフィロソフィと彼のリーダー
シップについて、「経営者の視点」から議論を深められることを期待しています。

<ケース概要>
1959年、稲盛和夫は京都セラミック(のち、京セラ)を社員28人、資本金300
万円で立ち上げた。その後、革新的な製品と効率的な製造、異色の経営哲学によ
り、京セラを成功裏に大きく成長させてきた。京セラの創業から25年後には、日
本の電気通信市場が規制緩和されるなかで、稲盛はDDI(第二電電株式会社、の
ちのKDDI)を誕生させた。このケースは、状況判断力(社会的、経済的、政治
的)を持ち合わせ、20世紀後半の産業と日本社会に大きな変化をもたらしてき
た、このビジネスリーダーを理解する手がかりを与えるものである。

<今回のケースメソッド研究会の運営ポイント>
1.企業の成長ステージやタイプに応じたリーダーシップと経営哲学についての討議
日本の代表的な起業家であり経営者である稲盛和夫氏を取り上げ、京セラと
DDI(現KDDI)という二つの異なるタイプの企業において、カリスマ的なリー
ダーシップが有効またはそうでないのはどのような場合か、カリスマ的なリー
ダーの継承者はどのようなリーダーシップを目指すべきか、さらに、企業の成長
ステージやタイプなどに応じたリーダーシップの在り方や経営哲学の意義につい
て、討議します。

2.Google Jamboard(デジタルホワイトボード)を活用したオンライン授業
GoogleのデジタルインタラクティブホワイトボードであるJamboardを活用して授
業を行い、オンライン授業がどこまで対面授業に近づけるかなど、今後のウィズ
コロナの環境下およびデジタル化が進むなかでの授業のありかたについて、参加
者で議論します。

◇ディスカッション設問(予習課題)

1.稲盛氏はどのようにして彼のフィロソフィを作り上げていったでしょうか。ま
た、稲盛氏のフィロソフィや彼のリーダーシップは、京セラの業績にどのように
影響したでしょうか。理由とともに述べてください。

2.京セラ、DDI、およびKDDIにおいて、これらの企業への稲盛氏のフィロソフィ導
入の基本姿勢について比較して述べてください。また、それぞれの基本姿勢に影
響した要因(導入企業の成長ステージ、業界、経済環境、など)について述べて
ください。

3.フィロソフィが根付く企業とそうでない企業、フィロソフィが根付くタイミング
とそうでないタイミング、はあるでしょうか。あるとすれば、前者と後者の間に
はどのような違いがあるでしょうか。

4.稲盛氏のフィロソフィや彼のリーダーシップのポジティブな面とネガティブな面
を挙げて評価してください。また、稲盛氏のような経営者がまた出現する可能性
はあるでしょうか。理由とともに述べて下さい。

5. 稲盛氏の継承者が目指すリーダーシップ(稲盛イズムを継承すべきか、否
か、など)はどうあるべきかについて、理由とともに述べて下さい。


◇事前課題提出

提出期日:12月12日(日)
提出方法:「本Slackチャンネル」


◇開催情報

日時 :2021/12/14(火) 13:30-17:00
定員 :30名程度
参加費:5,000円(参加費にケース代は含まれません)
お申し込みいただいた方にお支払い方法の詳細をご案内致します。
・キャンセルポリシー ご入金後の返金は承ることができません。