第34回ケースメソッド研究会《ディスカッションリーダー:事業構想大学院大学 教授 丸尾 聰》
- 日時:
- 2022/3/29 Tue 13:30-17:00
- 場所:
- オンライン (Zoom)
- 定員:
- 30名程度名
- 費用:
- 5,000円(今回の参加費にはケース代は含まれません)
CCJケースメソッド研究会
日本ケースセンターでは、ケースで教える場のあり方を教育者間で探究し、かつ共有する目的で、2009年より「CCJケースメソッド研究会」を開催してきました。貿易研修センター運営時代に25回、名古屋商科大学ビジネススクールに運営が移ってからもすでに7回実施しており、次回が通算34回目となるロングラン研究会となっています。この研究会は必ずしもケースメソッド初心者向けの研究会合ではありませんので、毎回の会合は経験豊富な参加メンバーが中心にはなりますが、毎回必ず何人かの新規参加者も交えており、ケースメソッド教育実践の先輩後輩が触れ合う場、また人脈づくりの場としても役立っているかと思います。実際に参加している方々は、大学教員、セミナー講師、セミナー会社の教育企画担当者、企業等の教育訓練担当者などで、「研究会」と銘打ってはおりますがアカデミック一辺倒な会合ではありませんので、ケースメソッドを理解する必要度が高い方(CCJ会員であることが必須です)であれば、ご参加いただけます。
内容
本研究会は毎回平日午後の3時間半程度を使い、1)参加者の代表(ディスカッションリーダー)によるケースメソッド模擬授業、2)模擬授業へのフィードバック、の2本柱で行います。研究会に参加される会員は、この模擬授業に学修者の立場で参加し、当該のケースから自らも学ぶとともに、ディスカッションリーダーの授業運営に建設的なコメントを述べ合うことで、実践された模擬授業を磨きつつ、当該ケースでの教育可能性を拡大する方向に探究していきます。なお、本研究会は年間4回の開催を目指しております。
当日までのプロセス
本研究会の開講スケジュールと模擬授業内容は、毎回、以下のプロセスを経て決まっていきます。
決定タイミング①<br/> ひとつの研究会が終わりますと、次の研究会でのディスカッションリーダー(模擬授業運営者)が決まり、開催日が決まります。このタイミングでお申し込みいただいても構いませんが、研究会当日にディスカッションリーダーがどのようなケースを用いるかはまだ明らかでありません。
決定タイミング②<br/> ディスカッションリーダーが研究会当日に使用するケースを決め、参加者に模擬授業の目的や内容の概要を情報発信します。お申し込みはこのタイミングまでにお願いします。人数が定員に達したところで締切とさせていただきます。
決定タイミング③【研究会の15-10日前】<br/> ディスカッションリーダーが研究会当日のディスカッションのための設問を決定し、参加者に連絡します。参加者は当日の3日程度前までに、ディスカッションリーダーが提示した設問への自分なりの回答を発言準備内容として書き出し、事前にCCJに提出しつつ、研究会の当日をお待ちいただきます。
お申し込みの方法
CCJウェブサイトから、直接お申込みください。また、本研究会には毎回定員を上回る会員様からのお申し込みがございます。お申し込みが受理された方で当日のご参加が難しくなった方には、最後までスケジュール調整等のご努力をお願いしたい気持ちもありますが、無理なくご参加いただける方に席をお譲りいただく意義もあろうかと思います。各自のご判断でかまいませんので、お早目にご連絡いただくこともご検討ください。なお、はじめて参加される方は、事前に日本ケースセンター竹内宛(info@casecenter.jp)にご連絡いただくか、すでに本研究会に参加経験のある会員からの簡単なご紹介メッセージを、メールに添付するなどしてお送りいただけますと幸甚です。
今回(第34回)の詳細
◇ディスカッションリーダー
事業構想大学院大学 教授
丸尾 聰
◇モデレーター
名古屋商科大学ビジネススクール 教授
竹内 伸一
◇今回使用するケース
エル・ブジ:イノベーションの味
**各自の予習に向けて、ケースはCCJサイトから事前にご購入ください。
◇ディスカッションリーダーからのメッセージ
今回のケースは、2011年に閉店した伝説のレストランを対象とした「エル・ブジ:イノベーションの味」です。
人気の三つ星のレストランは、どのような経緯で生まれてきたのか?世界から顧客が訪れるレストランの提供する価値とは何か?レストラン業では珍しい「研究所」を立ち上げたことで、何が変わったのか?レストラン業が起こすイノベーションとは、どのようなものか?などについて、考えさせられるケースです。
「エル・ブジ」の料理に負けないくらい、参加者の個性あふれる意見が、華やかに飛び交う、刺激的な議論にしたい、と思っております。
◇ディスカッション設問(予習課題)
【設問1】 エル・ブジを「世界で最も予約の取れないレストラン」に成らしめた理由は何か。
【設問2】 あなたがエル・ブジのオーナー経営者となり、ビジネスとして「持続的な成長」をさせたい、と考える。何を残し、何を捨て、何をどのように改めるか。
【設問3】 あなたは奇跡的に予約を取れた顧客となり、エル・ブジの店の前で待つ、フェラン・アドリアと対面する時が来た。時間はたっぷりある。「歴史上最も想像力に飛んだ」人物と、どのような「会話」をしたいか。
【設問4】 フェラン・アドリアの数々の言動から見て、あなたは彼をどのような人物だと「形容」するか。「経営者」や「料理人」という言葉に修飾をしても良いし、新たな造語で表現しても良い。
上記いずれの設問も、ケース終了時点にたって、回答してください。
今回の研究会では、世界中の料理人や飲食業の経営者が憧れる「企業」とその「経営者」を題材に、できるだけ多くの視点から討議をしたい。エル・ブジという「企業」に注目して、イノベーションの発生要因を探る視点、イノベーティブな企業を持続的な成長をさせる視点などは、本研究会のお決まりの視点かもしれない。他方、フェラン・アドリアという「経営者」に注目しつつも、経営者という職能に止まらない人物像を描く視点、一人のプロフェッショナルとして自らの矜持を問う視点などは、本研究会の趣旨から逸脱した視点かもしれない。その意味で、本研究会にとっても、イノベーティブなものとしたいし、何より、参加者の皆さんへ「イノベーションの味」を少しでも多く届けたい。
◇事前課題提出
提出期日:3月25日(金)
提出方法:「Slackチャンネル」
※ご入金後、該当のSlackチャンネルへご招待致します
◇開催情報
日時 :2022/3/29(火) 13:30-17:00
定員 :30名程度
参加費:5,000円(今回の参加費にはケース代は含まれません)
お申し込みいただいた方にお支払い方法の詳細をご案内致します。
・キャンセルポリシー ご入金後の返金は承ることができません。